近畿大学 建築研究会
あきばこ家
空き家と居場所
ながせのながや
「ながせのながや」はあきばこ家の初のプロジェクトとして2014年から始まる、大学近辺の築89年の戦前長屋のリノベーション事業。
企画の段階から学生が主体で行い、設計、施工、運営にも積極的に関わる。
事業の前半から設計を行うだけでなく、地域住民にヒアリングやWSを重ね地域の居場所として可能性を探りながら進め、学生だけでなく様々な人が集う地域の居場所になることを目指した。
20年以上空き家だったため、基礎や壁など様々な部分で損傷があったが屋根の軽量化、揺れに対する制震、万が一倒壊した際のシェルターを設置するなどの対策を行った。
改修後は一階がレンタルやイベントを行う地域サロン、二階が住宅となっている。
現在は地域住民、学生、自治会、商店街、子供など様々な人々を繋げる地域の居場所に生まれ変わった。
竣工年:2016年
所在地:東大阪市菱屋西1-19-4
用途 :地域サロン 住宅
建物 :木造二階建
かみこさかの家
「かみこさかの家」は地域、学生による高齢者の見守り共生のプロジェクトとして2017年から始まる、大学近辺の昭和40年代に建てられた二階建て住宅のリノベーション事業。
企画の段階から学生が主体で行い、設計、施工、運営にも積極的に関わる。
事業の前半から設計を行うだけでなく、東大阪養護老人ホームと連携し学生と高齢者が共に生活するステップハウス兼地域サロンを目指した。
環境負荷が少なく、優れた調質機能により快適な室内環境を実現できることから
建材に土を用いた。材料の調達から配合量の決定、施工までを学生自ら行った。
改修後は一階が高齢者居室や地域サロン、二階が学生居室とワークスペースになっている。
現在は見守り共生の仕組みの確立を目指し、高齢者の体験入居や学生とのマッチング、イベントを行っている。
竣工年:2019年
所在地:東大阪市新上小阪 15-21
用途 :地域サロン 住宅
建物 :木造二階建